21世紀のふたつの傾向
2000年前後を境として、女ふんどしについて、ふたつの新しい傾向が見られるようになりました。そのひとつは健康やエコを叫ぶ女性主導による、体と地球に優しい下着としての女ふんどしです。また一方ではふんどしを着用する女性の低年齢化という傾向です。以下ではそれぞれについて写真などを交えて検討していきます。エコと健康?の女ふんどし
健康ブームやエコロジーに敏感な女性の一部にふんどしの愛用者がいます。この発端となったのは益戸育江(旧 高樹沙耶)のふんどし着用宣言(テレビ・ブログ)だったのではないでしょうか。→インタビュー動画
→ブログ
著名人の影響力というものは大したものです。高樹沙耶の個人的な意見はどうあれ、「それじゃーワタシも!」ということで、ふんどしにトライした女性も少なからずいました。更にその中の一部の女性は、ふんどしを抵抗感なく受け入れ、そのまま常用に及んだようです。追跡調査を行ったわけでもないので、その後の定着率がどの程度なのかはわかりませんが、幾つかのブログなどで、ふんどしの効用や作成方法などを紹介している女性達がいるところをみると、ある程度は定着したのではないかと想像できます。
女性にとってふんどしが健康的かという点は、大方の賛同を得られるのではないかと思います。麻などの自然素材を使い、通気性がよく、ゴムの締め付けがないため、開放的で清潔だというものです。こういう女性たちの中には、生理用ナプキンの代わりに布ナプキンを使っている方も多いようです。ふんどしや布ナプキンは汚れたら洗うことで何回も使うことができる・・・ということでエコにも一役買っているということです。ナプキンはわかりますが、ふんどしがエコかというところの理屈はイマイチわかりません。パンティだって汚れたら何回も洗うはずなのですが?
ふんどしが健康的というのは男性にも適用されるところでしょう。「睾丸の冷却効果が高く、〔生きの良い〕精子をたくさん作ることができる」とは、ひところふんどしメーカーの宣伝文句でした。肛門を刺激することで、便秘防止にも効果あり、とはとあるセクシー下着の販売店の台詞ですが、さてこれはどんなものでしょうか?その一方ではドイツの医療機関などから、「女性がTバックを常時着用すると細菌が繁殖して、性器に炎症を起こす危険がある」という見解も示されているところです。
ここで対象になっているふんどしは大体が越中ふんどしです。六尺などの食い込み感の激しいものは避けられています。女性のパンティはゴムなどによる締め付けが強いため、越中ふんどしの「締め付けない」感覚が喜ばれているようです。この点は男性の視点からすると非常に物足りなさを覚えます。越中ふんどしのような緊張感のない、幅広ふんどしはどうみてもセクシーとは言い難い。六尺褌のようにキリキリと股間に食い込むもの、あるいは紐パンやバタフライ、Gストリングに近い形状の黒猫やもっこ褌こそ女性に締めこんでもらいたいと切実に思います。激しく締め付け、食い込むことこそがふんどしの醍醐味。健康なんか糞食らえ!というところです。
健康下着としてふんどしを着用する女性にとって、「ふんどし」という語感には抵抗を覚えるようです。「ふんどし」は下品で古臭く、そしてダサいおじいさん用の下着・・・そのような印象を与える言葉なのです。そのような障壁をなくし、少しでもユーザ(=購買層)を広げようと画策した女性下着メーカーなどが、パンドルショーツ(パンドル(peindre/仏)=「垂れる」)という呼称を与え、可愛らしさ、エレガントさを出そうとしています。また前垂れに刺繍やリボンなどを添えてみたり、色もカラフルで、角も丸くするなど、「ふんどし」ではなく「パンドルショーツ」としての特徴を出そうとしています。あるいはオーガニックコットンやガーゼなどの素材を使い、健康に良いという点をアピールしたもりしています。
一部ではもっこ褌やTバックタイプなどと称して、セクシーさを打ち出しているものもありますが、どちらかというとこの分野ではむしろ例外的な存在といえましょう。しかしこれは結構我々の眼を楽しませてくれるレベルになっています。
男性向け成人DVDなどで、女性に越中褌をさせてエロを追求しようとしている傾向(⇒キャプチャー選集「ふんどしダンス」参照)も一部にはありますが、筆者にはどう考えてもエロには結びつきません。繰り返しになりますが、幅広越中ふんどしの場合、なんとなく股間に布が当ててある、という状態であり、緊張感のなさや食い込みのユルさは歴然です。それが故に女性にとっては股間にゆったりとした開放感を与えるものとして注目されている所以でもありますが、筆者には激しく不満です。10年、20年も昔ならば越中褌といえども褌には違いなく、それを女性が着用するということでレアモノとしての価値はあったのでしょうが、今となっては時代錯誤も甚だしいと断言します。
女ふんどしの低年齢化
所謂「イメージビデオ」といわれるDVDなどでは、女子中学生(自称)にハイレグ水着やTバック下着などを着用させ、挙句の果てにはふんどしを着用させたものが出回っています。女性にふんどしをさせるということは、少し前まではものすごく淫靡かつ下品なことであり、絶対といっていいほど、真面目さを売り物にしたモデルさん達はふんどし姿を公開しませんでした。ふんどし姿は専ら妖艶な玄人はだしの女性が、写真の中だけでフェロモンを撒き散らしていました。酸いも辛いも熟知した、男の骨の髄までしゃぶりつくしたような年増女性が、ふんどしを妖しくその股間に食い込ませて我々を魅了したものです。それが最近では明らかに10代と思われる、素人っぽさ丸出しのあどけない少女が平気でふんどしを着用している。下手をするとまだ毛も生えていない中学未満の少女とおぼしきモデルもいたりする。しかも上述のようなエコ褌、越中褌ではなく、立派な六尺褌をキリキリと締め込んでいるのです(中にはスタイリストさんの無知からか、あるいは新しさを強調したつもりなのか、変則的な締め方をしているものもありますが)。
もはや彼女たちにとってふんどしはさほど恥ずかしくないのでしょう。最近の水着や下着の中にはデザインも過激に、ふんどし以上に食い込みの激しいものが沢山出回っています。これらの水着や下着は、性器や肛門を覆い隠す面積もほんのわずかであり、少し動いただけでも毛や「具」がはみ出してしまいそうです。これに比べるとふんどしなどは股間を覆い隠すのに十分であり、彼女たちにとっても「恥ずかしくない」水着であり下着なのです。
更に彼女達にとってふんどしは既に十分「遠い存在」なのではないでしょうか。我々にとってふんどしは、流石に最近でこそ目にすることも稀になりましたが、それでも全然知らない訳ではない。また「男性の下着」という固定観念もあり、それがために女ふんどしに惹かれるのです。しかし彼女達はもはやふんどしをまったく知らない。それが男性専用なのか女性でも着用OKなのか。紐のように股間を縛るものか、包帯のように包むのか、テープのように固定するのか・・・。なにはともあれふんどしは撮影用の衣装なのです。スタイリストさんやカメラマンに「そのふんどし、よく似合ってて可愛いよ〜」などとおだてられてその気になっている、そんな情景も想像されたりします。このような女の子達にとってふんどしは「締め込む」ものではなく普通に「穿く」ものだというところも、その認識の甘さを露呈しています。しかし我々にとって幸いであり喜ばしいのはこの認識の甘さです。これがために彼女達は惜しげもなく恥ずかしげもなくふんどし姿を我々に曝してくれるのです。
コスプレの中の女ふんどし
レイヤー(コスプレ)の衣装も派手になってきており、今やTバックやTフロントは当たり前となっています。コスプレの中でふんどしをふんどしらしく締め込む少女はまだ少数ですが、それでももっこ褌や六尺褌もどきを装着し、これみよがしに股間を突き出している少女も散見されるようになりました。これまた大変結構なことと、ご隆昌の段慶賀の至りに存じます。コスプレ(女性に限る)の中でふんどしが登場する場合、ふたつの傾向にわかれます。ひとつは正当な「女ふんどし」、即ち女性としてふんどしを着用している、という想定のものと、男装した女性によるふんどしです。どちらも女ふんどしには違いありませんが、その位置づけというか出発点においては大いに違いがあります。
またコスプレの背景にあるもののひとつには、草食系男子の存在です。最近では実在の女性には興味がなく、2次元系のキャラにしか興味を示さない男性が増えているため、自然に女性側もそんな男性の目を意識して、自ら2次元キャラに扮するという心理も垣間見ることができます。
コスプレと女ふんどしを語ろうとすると、これだけでひとつのまとまった論文(?)が書けそうですが、ここではあまり細部に立ち入らず、幾つかのサンプル写真を掲載するのみに留めます。
